
定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法
ISBN:9784903241531
1、問題発見 目的(望ましい状態) ↓ 目標(達成水準) ↓ 現状把握 ↓ 目標と現状のギャップ ↓ 解決すべき問題の発見 2、問題解決 意思決定 ・目標の明確化 ・基準の設定 ・選択肢の抽出 ・選択肢の評価 ・決定 ↓ 実行 ↓ 評価 戦略的意思決定 ・長期的観点 ・未来の不確実性にも備える ・「木を見て森を見ず」にならないように全体感を持つ ・最も重要な木順に絞り、細かい点は思い切って捨てる有機を持つ ・前例にとらわれず、複数の大替え案を想像する オペレーショナルな意思決定 ・短期的に結果を出す ・不確実性は少なく、必要な情報は集めやすい ・細部に徹底的にこだわる ・出来るだけ多くの基準を満たす方策を見つけ出す ・定量的に分析。評価する ・既存の方法や資源を最大限有効に活用する 1、バス通勤 何を持って正確さを表現するかが問題。 ・定刻からの差(早い、遅い)の平均でみる。 ・標準偏差で見る。 早くても遅くても困るので、平均との差を2乗し整数に。 2乗したものの平均(分散)を算出し、その平方根が標準偏差。 値の少ない方がばらつきが少なく安定していると言える。 2、フランチャイズ選択 平均月商は高いほうがよく、標準偏差は小さい方が良いので、 分子に平均月商、分母に標準偏差を取って、分数の値が大きい方が好ましい(リスクが小さい)と言える。 ロイヤリティの設定方法が違う場合はそれぞれにシミュレーションし、月商ごとの有利不利を確認する。 固定費型は規模が大きくなれば有利になる 3、新店舗立地の検討 回帰分析 評価指標それぞれと月商の関係を散布図にあらわし、より一直線に近い指標が有効(相関が高い)。 直線から離れている程度を最小2乗法を使い一次関数で表せる。 y=Ax+B 回帰分析とは、説明変数と目的変数の関係式で表し、できるだけ正確に説明変数(評価指標)によって目的変数(月商)を説明するというもの。 説明変数が1つの場合は単回帰分析、2つ以上の場合は重回帰分析と言う。回帰方程式で表せる線を回帰線と言う。単回帰であればxは1つだけ。 y=Ax+B y=目的変数 x=説明変数 A、B=回帰係数 エクセルなどで求められる ・回帰線の特徴 1、実際の点と回帰線上の点との距離を残差と言う。残差の+と-は相殺され0となる。 2、残差の2乗の総和は1、の条件を満たす線の中で最小値となる。 4、商材の追加 限界利益 粗利率が低くても粗利額が増えれば問題ない。 費用(人件費、設備費)の増加と粗利額の増加とを検討する 追加販売による利益の増加分=限界利益 5、社員教育 機会費用 機会費用=本来得られるはずが得られなかった収益。 社員が1日研修に行くとその分の生産性=得られるはずの利益が得られない。これを費用として考える。 休日手当てを発生させて休日に受けさせるか、平日に受けさせるかを検討する。手当ての額はどのくらいが適当かも。 ROIが高くなるような研修コースを採用する。支出のみでは計れない。 ROI=研修効果/研修費用 6、設備投資 サンクコクト(埋没費用) サンクコクトは捨てる。 将来の意思決定に際して、過去の意思決定に影響を受けてはならない。 株のナンピン買いは合理的でない場合が多い。 7、現在価値 投資評価 残存簿価は支払済みのサンクコストである。 将来のキャッシュフロー(数年間に渡っての省エネ効果等)は現在価値に割り引いて考える。 x年後の価値/(1+割引率)年数乗=現在価値 割引率は企業の機会費用=他の事業で得られる収益 を考慮する。 正味現在価値=(生み出されたそれぞれのキャッシュフローを割引率で割り引いたものの合計)-(投資額) 投資評価の手順 1、利益では無く、現金(キャッシュ)に統一して比較する 2、現在時点の現金にすべて換算する(現在価値) 現在の一万円と5年後の一万円は異なる。 一定の割引率で割り引く 3、正味現在価値(NPV)が正であれば投資する価値がある 得られる現金の現時点での総額ー支出する現金の現時点での総額>0 4、割引率は、その企業の機会費用から設定 この投資をもし行わず、他の投資案件に投資したらどの程度の収益率を稼げるか。 8、独立案 資源に何らかの制約があり、選択肢同士が独立の関係にある時、「効率性指標(=追求するリターン/制約された資源)」で優先順位を決めるべきである。 独立案= ・ある制限のもとで、自由に選択肢の中から選ぶ事ができる。相互に影響を受けずに、どのような組み合わせもありうる。 ・順番を決めるための基準(キー)は、効率=リターン/制約された資源の量 ex.中身を自由に選べる福袋:品物からの満足感/容積 コンビニの陳列商品選定:粗利額/面積 9、排反案 絶対額での選択 排反案=どれか一つの案しか選べないような状況では、利益の絶対額で選ぶべき。追加投資型の排反案であれば、限界効率が追加投資額を上回っているかどうかで判断すると便利である。 目的は利益の最大化であり、効率の最大化ではない。 排反案 ・選択肢の中から一つを選べば、他はすべて却下される。選択肢それぞれが分離されている「分離型」、追加投資した結果が新たな選択肢とんなる「追加投資型」がある。 ・選択するための基準は、追求する価値の正味の絶対量。なお「追加投資型」では、限界効率=追加リターン/追加投資をキーにする事もできる。 ex.分離型:レストランで何を注文するか。パスタかカレーかピザか迷っている。一品分のお金しか持っていない。追求する価値は、その食事からの満足感。 追加投資型:ランチにパスタを食べに行った。パスタのみ弔問しようか、AセットにしようかBセットにしようか。満足度の増分/追加金額 10、混合案:限界効率の比較 独立案と排反案 混合案においては、制約条件を明確にし、制約条件を基本単位に限界効率順に選択すべきである。ただし、制約条件が「整数計画の問題」の場合、トライアンドエラーで最適値を求める必要がある。 1、1単位ごとに限界利益を計算し、それを大きい順に並べる 2、制約条件を超えた時点で投資をやめる 3、ただし、その順番がもう一つの括りである独立案の括り(店舗)の条件と矛盾した場合は調整を図る(店舗では、1人目の店員がいないにもかかわらず、2人目を配置する事は不可能) 4、制約条件として整数が与えられている場合は、「整数計画問題」としてトライアンドエラーで最適解を探す。 混合案= ・複数の選択肢があり、それぞれに排反案がある。 ・選択し、順番を決めるための基準は、制約された資源の限界効率=リターンの増分/制約された資源の追加投資 ex.ものすごくお腹が空いていて、パスタもカレーもピザも食べられそう。お金はいっぱいある。 制約された資源は「お腹」の大きさ。埋める基本単位は各メニュー リターンは食事での満足感 ex.10日間の休暇が取れた。旅行に行きたい。 行きたいのは、京都、奈良、神戸、博多、唐津、熊本。 お金は十分にある。 制約された資源は日数。日数を括る基本単位は街 リターンは旅の喜び 11、リスクの意思決定 どれを使うかは置かれている状況による。 ・期待値原理:起こる結果と、それが起こりうる確率を掛け合わせて期待値を求める。期待値が最大の物を選択する。 ・期待値・分離原理:期待値の大きさだけでなく、リスク選好度に基づくばらつきとのバランスで選ぶ。 ・最尤未来原理:最も確立の高いときに最大となるものを選ぶ ・要求水準原理:一定の要求水準を決め、それをクリアするかどうかで決める。「上を望めばきりが無いので、このアタリで手を打っておくか・・・」 ・ラプラスの原理:確立が予想できないため、すべてが同じ確立で起こると考える。 ・マクシミン原理:最悪な状況で最大となる物を選ぶ。 ・マクシマックス原理:確立によらず、最大値となる物を選ぶ
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